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概要

BL3は、 SACLAにおけるはじめての硬X線FELビームラインです。 2012年3月の供用開始から、 様々な分野において革新的な成果をうみだしています。 特色あるテクノロジーとして、 2段集光システムを用いた超高強度X線の生成や、 可変ギャップアンジュレータを用いた2色XFELパルスの発生があげられます。 さらに、 2015年9月からは、 光学レーザーとXFELとを利用したポンプ・プローブ実験においてアライバルタイミングモニタが利用可能となり、 数十フェムト秒の時間分解能が実現されています。 また、 BL2は、BL3に続く2本目の硬X線ビームラインとして整備されました。 2014年度にコミッショニングが行われ (http://xfel.riken.jp/topics/20141015.html)、 2015年4月から共用運転を開始しました(http://www.riken.jp/pr/topics/2015/20150608_1/)。 2016年12月まで、BL2では、 電子ビーム輸送部におけるCSR (Coherent Synchrotron Radiation) の影響を低減するために、 電子ビームの圧縮度を抑制した運転が行われ、 利用可能な光子エネルギーは約10 keV以下に制限されていました。 BL3で用いられている高圧縮電子ビームにも対応するために、 2016年度の冬季停止期間に輸送部の改造を実施しました。 この結果、BL2においてもBL3と同等のレーザー特性が実現されました(http://www.riken.jp/pr/topics/2017/20170329_1/)。 2017年度後半の共用運転からはBL2とBL3のパルス毎の振り分け運転が開始され、 利用機会の増加が期待されます(http://www.riken.jp/pr/press/2016/20160217_2/)。