SACLA-SFXプロジェクト
「創薬ターゲット蛋白質の迅速構造解析法の開発」(通称:SACLA-SFXプロジェクト)では、医学や薬学に重要であるが構造解析が難しい蛋白質を、X線自由電子レーザー施設SACLAにおいて、迅速かつ高分解能で構造決定する技術を確立することを目指しました。このプロジェクトは2012〜2016年度文部科学省から委託を受け、X線自由電子レーザー重点戦略研究課題(XFEL重点戦略研究課題)の一環として行われました。
理化学研究所放射光科学研究センター、SACLA利用技術開拓グループの岩田想グループディレクターを研究代表者として、10を超えるグループが連携•協同して一丸となってプロジェクトを進めました。その結果、時分割構造解析の成功をはじめとして当初の研究計画を超えた成果を創出し、2016年度に終了しました。本プロジェクトで構築したプラットフォームを礎にメンバーを一新し、2019年度より新学術領域「高速分子動画によるタンパク質非平衡状態構造解析と分子制御への応用」(高速分子動画、2019年度〜2023年度)をスタートしました。今後、最新の情報は新学術「高速分子動画」のホームページでお知らせします。SACLA利用技術開拓グループは、XFEL利用の技術開発の要として新学術領域のメンバーや国内外の研究者とともにエキサイティングな新領域を切り開いていきたいと思います。
- 2019.9.18.
新学術領域「高速分子動画」のホームページを立ち上げました(http://www.molmovies.med.kyoto-u.ac.jp/)。facebookもあります!領域長を中心に様々な情報を発信中!
- 2019.9.18.
新学術領域「高速分子動画」では、領域説明会(公募説明を含む)を行いました。
9月18日14時より芝蘭会館(京大)2時間程度、同時にライブ配信も実施
領域長による概要説明(20分)、計画班各代表による紹介(5分X9名)、領域長による公募説明(5分)、質疑応答など
領域説明会の映像ダイジェストを新学術「高速分子動画」のホームページに掲載予定です。 - 2019.7.11.
令和元年度科学研究費助成事業「新学術領域研究(研究領域提案型)」に採択されました。
研究領域名:高速分子動画法によるタンパク質非平衡状態構造解析と分子制御への応用(領域代表:岩田想) - 2019.6.28.
第59回生物物理若手の会 夏の学校(8/26-29)にて、岩田想がセミナーを行います。
タイトル:膜タンパク質構造研究:3次元から4次元へ - 2019.5.24.
第19回日本蛋白質科学会年会・第71回日本細胞生物学会大会 合同年次大会(6/24-26)にて、南後恵理子(京大・理研)がオーガナイザーを務めます。岩田想が講演します。
ワークショップ:タンパク質が機能する瞬間を捉える〜タンパク質ダイナミクス研究の新時代(2WCp) - 2019.5.24.
ISSPワークショップ「レチナールタンパク質の光機能発現の物理と化学」(9/5-6)にて、南後恵理子(京大・理研)が講演します。
- 2016.4.7
本プロジェクトでは、取得した生データを積極的に公共データベース CXIDBで公開しています。解析手法の開発や教育への利用、新しいプログラムでの再解析などを歓迎します。詳しくはこちら