SACLAの強度が史上最高に
SACLAは、様々な装置から構成されています。
中でも、X線レーザーのもととなる、きれいにそろった電子をつくり出す部分は、
「入射部」 と呼ばれ、極めて精密な制御が求められます。
その入射部の中に、「Lバンドクライストロン」と呼ばれる装置がありますが、
今回、この装置の制御精度を飛躍的に向上させることに成功しました。
この結果、本日、これまで最高の強度 (0.6 ミリジュール/パルス) を達成する
ことができました。
さらに、高い安定性 (10%以下の変動) も確保しました。
この成果は、日々の運転状態を注意深く解析し、変動要因を突き止め、
徹底的に抑制するという地道なプロセスの繰り返しから得られました。
今後も、さらなる運転の安定化と性能の向上を継続します。