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井上 伊知郎研究員、大坂 泰斗研究員の2名が「FoE Award on Photon Transport and Diagnostics 2020」を受賞



2020年11月09日
放射光科学研究センター

井上 伊知郎研究員、大坂 泰斗研究員(放射光科学研究センター(RSC)XFEL研究開発部門)の両名が、FELs of Europe (FoE) Award on Photon Transport and Diagnostics 2020を受賞しました。同賞は、欧州の自由電子レーザー(Free-Electron Laser, FEL)施設の共同体として2012年に発足したFELs of EUROPEが、2017年に創設したものです。 長期にわたる開発研究が必要とされるFELの特性診断系、 ビーム輸送系、ビームライン、 実験装置等の開発において、優れた業績を残した研究者の表彰を目的としています。


井上・大坂の両研究員は、X線FEL施設SACLAにおいて、新たなX線光学系と光性能評価手法の開発を行ない、 「反射型セルフシード法によるXFELの高輝度化」、 「X線強度干渉法による超短パルス電子ビームの評価」 をはじめとするいくつかの優れた業績をあげました。 特に、前者は、 現在世界各国で開発が進められている高繰返しFEL光源に対してセルフシード法を実現するための有力な手法として期待されています。これらの業績がFEL科学の発展に大きく貢献すると評価され、受賞に至りました。



受賞対象となった研究成果については以下のホームページをご参照ください。

 I. Inoue et al., “X-ray Hanbury BrownーTwiss interferometry for determination of ultrashort electron-bunch duration,” Phys. Rev. Accel. Beams 21, 080704 (2018).
プレスリリース:電子ビームの時間幅「1,000兆分の1秒」の評価法を開発


 T. Osaka et al., “A micro channel-cut crystal X-ray monochromator for a seeded X-ray free-electron laser,” J. Synchrotron Rad. 26, 1496ー1502 (2019).


 I. Inoue et al., “Generation of narrow-band X-ray free-electron lasers via reflection self-seeding,” Nat. Photon. 13, 319ー323 (2019).
プレスリリース:SACLAの明るさを6倍にすることに成功



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