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学生院生のための第3回X線自由電子レーザーシンポジウムを開催しました(2010.10.19)


10月19日(火)、大阪大学レーザーエネルギー学研究センターにて、学生院生のための第3回X線自由電子レーザー(XFEL)シンポジウムを開催し、 XFEL計画合同推進本部のメンバーが講演を行いました。 本シンポジウムには大阪大学の学生を中心に112名の参加者が集まりました。

初めに矢橋 牧名チームリーダーが「導入:X線自由電子レーザー計画」という演題で、XFEL施設の概要と建設の進捗状況を紹介しました。 次に原 徹チームリーダーが「X線自由電子レーザーとは」という演題で、放射光と自由電子レーザーの話から自由電子レーザーの原理、 そして今後のXFELにおける課題について概説しました。レーザー場と電子ビームのエネルギー収支に着目した視線から、レーザー場のパワーが増大するメカニズムをアニメーションを駆使して分りやすく解説しました。 最後に登野 健介研究員が「X線自由電子レーザーを用いた利用研究」という演題で、 XFELの特徴からそれらを用いた利用の可能性と現状を、物を観測するという切り口から講演しました。

質疑応答では「電子バンチ内に混在する加速電子と減速電子から、どうしてマイクロバンチングが生ずるのか」という専門的な質問や 「どのような実験を利用実験の最初に実施するのか」など様々な質問があり、出席者のXFELに対する興味の高さが伺えました。  また10月23日(土)には本シンポジウムとタイアップして、XFEL施設とSPring-8放射光施設の見学ツアーを行いました。 本シンポジウムの出席者を中心として、45人の方々が参加し、講演会で聞いた実際の装置や高度な技術的工夫の数々に触れ、目を輝かせていました。

シンポジウムの様子
見学ツアーの様子



【 開催趣旨 】
学生・院生のためのXFELシンポジウムは、若い学生諸君に、「XFELとはどんなものなのか?」、「その光源の物理とは?」、「それを用いて何ができるのか?」、 「どんな面白い理学・工学研究への応用が可能であるのか?」を分かりやすく、かつ刺激的に説明する事を目的としています。 これによりXFEL(レーザー 等の一般的な概要も含め)の光源の物理とその利用に対する若い学生諸子の興味を喚起したいと考えています。


開催日時 平成22年10月19日(火)PM4:20〜PM6:20(盛況のうちに終了致しました。)
場所 大阪大学レーザーエネルギー学研究センター 研究棟4階大ホール
主催 理化学研究所/高輝度光科学研究センター・XFEL計画合同推進本部
大阪大学レーザーエネルギー学研究センター
問合せ事務局 理化学研究所/高輝度光科学研究センター・XFEL計画合同推進本部
TEL: 0791-58-2849 FAX: 0791-58-2862
e-mail:project-xfel@riken.jp
ポスター PDF

講演内容
PM4:20〜4:40(20分)“導入:X線自由電子レーザー計画”
XFEL計画合同推進本部・ビームライン建設チームリーダー 矢橋 牧名
PM4:40〜5:30(講演45分、質疑応答5分)“X線自由電子レーザーとは”
XFEL計画合同推進本部・電磁石チームリーダー 原 徹
PM5:30〜6:20(講演45分、質疑応答5分)“X線自由電子レーザーを用いた利用研究”
XFEL計画合同推進本部・研究員 登野 健介

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