
第5回X線自由電子レーザーシンポジウムを開催しました(2009.11.27)

11月27日(金)、品川インターシティホールにて、
第5回X線自由電子レーザーシンポジウム「日本発・実用X線レーザーで拓く科学と未来」を開催しました。 公的研究機関、民間企業、大学などから363名のご参加をいただきました。

初めに、主催者として、XFEL計画合同推進本部の藤嶋信夫本部長及び文部科学省の後藤斎文部科学大臣政務官(代読:髙谷浩樹 文部科学省 量子放射線研究推進室長)より挨拶を行いました。
午前中のXFEL計画合同推進本部からの講演では、今回のテーマである「日本発・実用X線レーザーで拓く科学と未来」という観点について、XFELが完成するとどのような未来を拓くことができるか、それに向かって現在どこまで進んでいるのか、また世界の中での立ち位置はどうなっているか、という講演を行いました。
また、昼などの休憩時間を利用して、XFEL開発や施設整備にご協力いただいているメーカーのご好意により、XFELで必要とされる先端技術の紹介や模型展示を行い、来場者の方からご好評をいただきました。
午後の講演では、XFEL完成直後からXFELをすぐに革新的な研究成果を創出するために、文部科学省が推進しているXFEL利用推進研究課題の状況などが報告されました。XFEL実機に先行して一般利用が行われているプロトタイプ機やSPring-8を利用した実証実験が着々と進行していることが感じられました。 また、第一三共製薬株式会社の半沢宏之氏からは製薬メーカーからのXFELへの期待と要望ということで、現在製薬でボトルネックとなっている問題もXFELを用いれば解決できるだろうという期待や、理研 杉田有治准主任研究員からは、次世代スーパーコンピューターによる分子シミュレーションとXFELを組み合わせて、細胞内の生命現象のより深い理解へつなげたいといったお話もありました。
講演後に行われた質疑からも、XFELに大きな関心が寄せられていることがうかがえました。このような機会を通じた社会への説明の重要性についても再確認されました。皆様のご来場、まことにありがとうございました。

当日のプログラムや要旨集はシンポジウム専用HPをご覧ください。
http://www.kuba.co.jp/XFEL05/index.html
XFEL利用推進協議会
太田 俊明 プログラムディレクター
(独)日本原子力研究開発機構
河野 秀俊 グループリーダー
石井としろう衆議院議員にも
お越しいただきました。