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第6回X線自由電子レーザーシンポジウムを開催しました(2010.9.4)


9月4日(土)、大阪梅田センタービルにて、第6回X線自由電子レーザー(XFEL)シンポジウム「光の不思議から 未知の光 X線自由電子レーザーまで」を開催しました。 大阪では初めての開催で、公的研究機関、民間企業、大学などから242名のご参加をいただきました。

初めに、主催者として、XFEL計画合同推進本部の藤田 明博 本部長及び文部科学省の倉持 隆雄 研究振興局長より挨拶を行いました。 XFEL計画合同推進本部からの講演では、今回のテーマである「光の不思議から 未知の光 X線自由電子レーザーまで」という観点において、 各種の“光”の特徴を紹介しながら、20世紀以降“光”の役割が変わり、先端の科学技術を拓くツールとして、 “XFEL”が重要であること。そして、世界でXFELの重要性が高まる中、日本式XFELの利点とそれら施設供用開始までの進捗状況を紹介しました。 次に、XFELの利用として、慶應義塾大学 中迫 雅由 教授より、今まで観察不可能であった、細胞内における細胞小器官の時系列的な相互作用の解明を、 XFELが可能にすることを期待し、それら結果から、「新薬開発」や「生物の持つ仕組みを工業技術へ応用させること」などの新産業創出の可能性を期待していること。 また、XFELを理解するために、“コヒーレンス”や“フーリエ変換”といった、一般の方々には理解しづらい言葉を、視覚的・感覚的手法を用いてわかりやすくご紹介いただきました。 最後に、XFELへの期待として、ノンフィクション作家(獨協大学経済学部特任教授)山根 一眞 氏より、日本式XFELの開発技術が、日本の“ものつくり技術”を牽引していること。 また、XFEL供用開始後は、身近でありながら今まで解明できていない自然現象を解明し、科学技術で日本を活気づかせることへの期待をご講演いただきました。

休憩時間には、XFEL開発や施設整備にご協力いただいているメーカーのご好意により、XFELで必要とされている先端技術の紹介や、模型展示をブースにて行い、来場者の方からご好評をいただきました。 講演後に行われた質疑からも、XFELに大きな関心が寄せられていることがうかがえました。最後に、石川 哲也 プロジェクトリーダーより閉会の挨拶を行い、盛会の内に終了しました。皆様のご来場、まことにありがとうございました。

当日のプログラムはこちらのページをご覧ください。

会場はほぼ満席でした。
XFEL計画合同推進本部長 藤田 明博
文部科学省 研究振興局長 倉持 隆雄

ビームライン建設チームリーダー
矢橋 牧名
慶應義塾大学 教授 中迫 雅由
ノンフィクション作家 山根 一眞
(獨協大学経済学部特任教授)

プロジェクトリーダー 石川 哲也
質疑応答の様子
ブースにおける先端技術紹介の様子


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