※6 コヒーレントな光 光は波の性質を持っているため、異なる光の波の山と山もしくは谷と谷が重なれば、それぞれ山は高く、谷は深くなる。このように、山と山、谷と谷がそろうことを位相がそろうという。逆に、山と谷が重なる場合には打ち消される。このような光の波が起こす現象を波の干渉といい、その度合いをコヒーレンスという。たくさんの光の波の位相が完全に(100%)そろっている光をコヒーレント光という。
※7 SCSS試験加速器 SCSSは、「SPring-8 Compact SASE Source」の略。SASEは自己増幅自発放射(Self Amplified Spontaneous Emission)を意味し、反射鏡を使わずに光を増幅してレーザー発振を得る方法を指す。2005年に、「SCSS試験加速器」と呼ばれるプロトタイプ機をSPring-8に隣接して建設し、レーザーシステムの性能実証のための試験運転を行った。2006年に真空紫外光のレーザー発振に成功、現在も安定に稼働し、有効な光源としてユーザーに利用されている。